蕪のリゾット

10月、11月のメニューもご好評いただいています。

こちらは蕪とカラスミのリゾット。

ディナーコースの『リゴレッティーノ』『尾崎スペチァーレ』はプリモピアットを2皿お出ししています。

パスタ2種類の時もあれば、今回のようにパスタとリゾットの時も。

旬を迎える蕪。

白い部分(胚軸だそうです)と葉をソースにしてリゾットにしています。

10月以降に収穫される「秋蕪」は、冷涼な気候の中でじっくりと糖分を蓄えるため、実がギュッと締まり甘みが強く、加熱することでトロリとした食感になるのが特徴。

イタリア料理ではあまり見かけない蕪ですが、北イタリアのトレンティーノ・アルトアディジェ地方など山岳地帯で付け合わせとして使われます。

以前アルトアディジェのボルツァーノに旅行に行った時に肉料理の付け合わせに出てきたのを思い出しました。

確かスペック(牛肉で作った生ハムでこの地方の名物)と炒めてあったような、、。

今回のリゾットはあえて山の物ではなく、サルデーニャで有名なカラスミ、海の食材を合わせています。

合うの?

はい、もちろんです!

秋蕪のまろやかな白いソースと、ほんの少しの苦みを感じる蕪の葉の緑のソース、そしてカラスミの複雑な塩気と旨味と、アルデンテに仕上げたお米。

きりっと冷えた白ワインとどうぞ。

平目の燻製とリコッタチーズ

ここ数日だいぶ気温も下がり、それに伴い予約も少し増えてきました。

10月、11月のメニューも始まり好評です!

平目を燻製にかけ、リコッタチーズと一緒に柿と酢漬けにした蓮根で包んでいます。

上には菊のマリネをのせて。

一口サイズの前菜にも秋を感じて頂けると思います。

夏限定のランチパスタ、アラカルトディナー終了しました。

食欲の落ちる暑い時期にパスタ1皿だけでも気軽にお越しいただけるように、

と始めた平日ランチパスタとアラカルトディナー。

昨日の9月末で終了しました。

初めて来て下さる方も多く、

『来てみたかったけど、敷居が高く見えて入りにくかった』という若いお客様や、

『コースは量が多くて食べられなくて』というご年配のご婦人、

『仕事の合間さくっと食事ができるのが良い』とリピートして下さった方、

『ずっと食べたかったニョッコフリットが食べられて幸せ!』

『肉の炭火焼、がっつり食べて満足』等色々なご意見も伺えて

沢山のお客様にお越し頂き感謝しています!

今回10種類以上のパスタを常時ご用意していて、一番人気は何だったでしょう?

答えは、

圧倒的多数で『レモンクリームのパスタ』でした!

これは嬉しい!

なぜなら、このパスタ、私自身が大好きでお店をオープンするときに、先代シェフの夫に

『シンプルだけど大好きだからメニューに入れて!』とお願いして加えてもらった一皿なんです。

これは2005年11月リゴレッティーノ、20年前のオープン時アラカルトのメニューの下書き。

『パルメザンチーズのクリームスパゲッティー レモン風味』というのが今のレモンクリームのことです。

当時はレモンクリームのパスタを出しているお店は殆どなく、知る人のみが選ぶ隠れ人気メニューでした。

メニューに載せていたのはほんの半年間ほど。

その後はお客様からリクエストがあった時に作る幻メニューだったパスタが、この短期間に100皿近くオーダーが入りました。驚きです!

オープン当初からお越し下さっているお客様が、昨晩ニョッコフリットをお召し上がり、

『昔はここにくるといつも生ハムをオーダーしていたのを思い出しました』とおっしゃっていましたが、

確かにオープン時のメニューにも載っています。

 

10月からは、コースでリゴレッティーノの味をお楽しみください。

秋の食材を取り入れた10、11月のコースも楽しい内容になりそうで、どうぞご期待ください!

ニョッコフリットと生ハムの盛り合わせは11月中頃までコースに追加でご注文頂けますので、

まだの方はこの機会に是非お試しください!

ニョッコフリットを経堂経済新聞で紹介していただきました

経堂経済新聞さんがニョッコフリットの提供を取材して記事にしてくださいました!

写真 – Google フォト

経堂のイタリアン「リゴレッティーノ」、ニョッコフリットを限定提供 – 経堂経済新聞

 

9月末までのアラカルトディナー。

お越し下さるお客様にも好評でとっても嬉しいです!

本当に個人的な思い入れで大好きなニョッコフリット、このエミリア地方の食文化が少しでも認知されたら嬉しいです。

先日お越し下さったモデナを何度も訪れたお客様とはニョッコフリットの呼び名や生地の厚さについてお話しました。

モデナやレッジョではニョッコフリット、ボローニャではクレシェンティーナ、パルマではトルタフリッタと呼ばれ

呼び名は違いますが、揚げパンにハムを載せて食べる文化はエミリア地方のもの。生地の厚さは地方によって異なります。

今回提供している小豆島の発酵生ハム、これも、本当に美味しいんです。

皆さんに食べてもらいたい!ディナーのアラカルト営業は9月末までですが、

コースに追加でニョッコフリットと生ハムは引き続きご用意していますので、是非お試し下さい!

 

真鯛とズッキーニの冷製パスタ

真鯛とズッキーニ、胡麻の冷製カペッリーニ。

ディナーでお出しししています。カペッリはイタリア語で髪の毛。細い髪のように細いパスタ、という意味でその名前がつきました。

真鯛とズッキーニ、少しのレモン果汁でさっぱりしながらも、胡麻でコクを出しています。

冷製パスタは毎年問い合わせがある程人気ですが、今の時期だけ、9月までの提供です。


茹で上がった冷製パスタを氷水でしめて作るこの冷製パスタ、日本では良く見かけますが、

イタリアでは一般的ではありません。

茹でたペンネ等を冷蔵庫で冷やしてサラダのように食べることはありますが、氷水でしめるとせっかく塩味をつけたパスタから塩分が抜けてしまう、とイタリア人は言うのです。

イタリアで初めてミシュラン3星を取ったグアルティエロ・マルケージシェフが日本のそばにヒントを得て冷製パスタを初めて作り、その後日本で進化したとも言われています。

1980年から90年後半代まで続いた日本のイタリアンブーム。

料理雑誌のみならず、女性誌にもマルケージ氏の写真とキャビアがのったカペッリーニを見かけたのを覚えています。

あの頃はパソコンもスマホもなかったので雑誌も良く売れてましたね~。

いつか行くイタリア、いつか開くイタリア料理店を夢見て雑誌の切り抜きをスクラップしていたものです。時代を感じる話ですね(汗)

イタリアの夏も暑いのでモデナにいた時、茹で上がった熱々のパスタにリコッタやドライトマト、ミントやハーブ、松の実を合わせた冷たいソースを合わせる生ぬるい(?)半冷製パスタを良く食べていました。

リゴレッティーノでもこの20年間2回だけ短い期間提供しました。

それはまた、いつかまた別の機会に!