手打ちタリオリーニの仕込み。
イタリア語で「切る」を意味する言葉を、タリアーレ(Tagliare)と言いますが、タリオリーニは、この(Tagliare)を語源としています。
パスタの生地を薄く伸ばして、細く切って作るからです。
食通の間では有名な町、イタリア、ピエモンテ州アルバ。
アルバは白トリュフで世界的に有名です。シーズンになるとアルバのあらゆるレストランで出しているのが、パスタにシンプルにバターとパルメザンチーズ と 白トリュフを合わせた一皿、『白トリュフのタヤリン』です。
『タヤリン』は『タリオリーニ』が変化したピエモンテの方言です。
タリオリーニはトリュフ以外にも、肉、魚と色々なソースと合わせます。
修行していたエミリア・ロマーニャ州のリゴレットではオマール海老から取った出汁がベースのソースに、生と過熱した両方の海老を合わせたパスタを出していました。
タリオリーニは 3 mm ぐらいの太さの 細い麺です。
店でもよくお出ししている、同じく「切る」=(Taglialre)を語源としているバスタ、タリアテッレとの違いは その幅です。 タリアッテレは幅8 mm ぐらいありタリオリーニの倍以上の幅があります。
こちらは前回のメニューでお出ししていたタリアテッレ。
こちらは現在のメニューの熊本産アサリとウドのソースのタリオリーニ。
タリオリーニを今まで出してこなかった理由の一つは麺が細いので伸びやすいからです。
今はコースは少量多皿のコースになっていて、一皿のパスタの量を少なくしているので、ようやくタリオリーニを組み込めるようになりました。
これからも色々な種類のパスタをメニューに組み込んでいくので、どうぞお楽しみに。