現在のランチ、ディナーのすべてのコースに含まれているパスタです。
空豆と桜エビのスパゲティ。
空豆をペースト状にして、
オマール海老から取った出汁と合わせたソースがしっかりパスタに絡みます。
空豆は子供のころから大好きで、シーズンになると必ずメニューに取り入れます。
先月までのコースでは空豆のフォカッチャを焼いていました。
10年以上前にテレビ朝日の番組『食彩の王国』で『空豆のイタリアン』として料理を3品ほど紹介されました。
その番組をご覧になった方が、放送された料理の一つ、甘くない空豆のプリンを食べたい!と電話をくださいました。
遠方から来てくださったそのお客様は
今でも食事にいらして下さいます。有難いことです。
空豆はイタリアで良く食べていました。モデナ旧市街の中央市場の行き着けの八百屋さんで、キロ単位で売ってるのを買って。
手にする量はすごくても、鞘の中味はとても小粒。2キロ買ってもあっという間に食べてしまいます。
皮ごと食べる、とイタリア人の同僚から聞き、茹でて、皮ごと食べてました。
日本の空豆に比べ、ずっと小粒の空豆の皮は柔らかく、さわやかな白ワインと抜群の相性。
トスカーナでは、春の到来とともに生の空豆を羊のミルクで作ったフレッシュなペコリーノチーズとともに食べるそうです。
生!と驚き実際試してみると、えぐみもなくさわやかな味。
一口、そら豆を食べ、
一口、ペコリーノ、
一口、ワイン。
その繰り返し。
春を感じるイタリアの思い出です。