イタリア紀行4 シエナのお菓子、パンフォルテ

シエナの伝統的なお菓子、パンフォルテ。

元スタッフ石井がシエナで買ったパンフォルテ。 ラインで画像を送ってくれました。

 

フォルテは強いという意味で、直訳すると『強い、固いパン』

日持ちのするパン、という意味です。

中世から作られているお菓子で、

ナッツやドライフルーツ、ナツメグや胡椒、シナモン、等のスパイス、ハチミツを合わせて火にかけ、

オーブンで焼いた、固く、噛むとねっとりとしたヌガーのようなお菓子です。

 

中世の宿場町として栄えたシエナ。

交易の重要拠点でもありました。

ローマと北ヨーロッパを結ぶフランチェジーナ街道が通っており、

そのためスパイスも手に入りやすかったのでしょう。

日持ちのするパンフォルテをシエナで旅人は購入し、

道中、食料がないときに腹持ちのするナッツやドライフルーツのぎっしり入ったパンフォルテを少しずつ食べたとか。

 

シエナに住んでいる若い人たちはあまり好まないお菓子です。

でも、生粋のシエナっ子の家庭では、よく食べられます。

シエナで生まれ育ったシエナの人達のシエナ愛はものすごく強く(夏のお祭り、パリオで炸裂、それはまた次に)

当然、パンフォルテもシエナの重要都市国家としての歴史を誇るお菓子。

誇りに思ってます。

食後のデザートとして、

カフェや食後酒のヴィンサントとともに楽しんだりします。