シエナの伝統的なお菓子、パンフォルテ。
フォルテは強いという意味で、直訳すると『強い、固いパン』
日持ちのするパン、という意味です。
中世から作られているお菓子で、
ナッツやドライフルーツ、ナツメグや胡椒、シナモン、等のスパイス、ハチミツを合わせて火にかけ、
オーブンで焼いた、固く、噛むとねっとりとしたヌガーのようなお菓子です。
中世の宿場町として栄えたシエナ。
交易の重要拠点でもありました。
ローマと北ヨーロッパを結ぶフランチェジーナ街道が通っており、
そのためスパイスも手に入りやすかったのでしょう。
日持ちのするパンフォルテをシエナで旅人は購入し、
道中、食料がないときに腹持ちのするナッツやドライフルーツのぎっしり入ったパンフォルテを少しずつ食べたとか。
シエナに住んでいる若い人たちはあまり好まないお菓子です。
でも、生粋のシエナっ子の家庭では、よく食べられます。
シエナで生まれ育ったシエナの人達のシエナ愛はものすごく強く(夏のお祭り、パリオで炸裂、それはまた次に)
当然、パンフォルテもシエナの重要都市国家としての歴史を誇るお菓子。
誇りに思ってます。
食後のデザートとして、
カフェや食後酒のヴィンサントとともに楽しんだりします。