オフシーズンのガルダ湖ほとりの街、シルミオーネ

今のシーズン、イタリアの海、湖近くの街はバカンスを楽しむイタリア人、海外からの観光客でごったがえしています。

ホテルは人気のところは一年前から、普通のところでも春には予約が始まり、人気の宿泊場所は間際の夏になってからの予約は難しいでしょう。

 

イタリア北部で人気の保養地、ガルダ湖。

シルミオーネは、紀元前一世紀から景勝の休暇先として知られていて、ローマ時代最初の温泉地とも言われています。

今でも夏の人気のバカンス先のひとつです。

ガルダ湖はヴェネト州とロンバルディア州の間にあり、ヴェローナから西北西へ31キロ。

夏にはヴェローナから直接バスがシルミオーネに1時間に1本出ていると情報を得たのですが、オフシーズンはどうなのか、ネットで調べてもなかなかわかりませんでした。

ヴェローナの宿泊先のホテルで聞いてみても、すぐにはわかりませんでした。

きっとオフシーズンにシルミオーネに行く観光客はあまりいないのでしょう。

バスは2時間に1本程度でした。

希望の時間帯にバスがなかったので、とりあえず、シルミオーネの列車でいける一番近い駅、デセンツァーノに行くことに。

ガイドブックにはデセンツァーノからシルミオーネまでバスが出ているとのこと。

ところが、シルミオーネの駅について駅の観光局で聞いてみると1時間半後までバスはないとのこと。

タクシーで30ユーロ程度とのことだったので、タクシーで移動することにしました。

夏は道を歩くのも大変、と言われるメインストリートも11月は観光客がまばらにいるだけ。

大混雑と聞いていたスカリジェロ城もゆっくりと見学できました。

オフシーズンでゆったり観光できるのは良いのですが、かなりの数のレストラン、ホテルが閉まっている、という難点がありました。

きっとオンシーズンに休みなく営業して、オフシーズンには休むのでしょう。

結局、良さそうな食事箇所は見つからず、ヴェローナに戻ってから食事をしました。

帰りは前もって時刻を調べていたバスに乗って帰りました。チケットはバス乗り場近くに事務所があり、そこで買えます。有料トイレもあります。ヴェローナ中心までバスで戻れ、なかなか快適です。

人気の観光地、シルミオーネにオフシーズンに行くなら、

のんびり観光するならお勧め、グルメも期待するならお勧めしません。

 

 

 

イタリア、ヴェローナのお勧めレストラン その3

ヴェローナのチェントロにある気軽に食事ができるレストラン。

以前、ヴェローナのお勧めレストラン、『プンラトーザ』と『イル・チェナコロ』を紹介しましたが、

3軒目『リストランテ ラ・ヴェッチャ・メスコラ』

『Ristorante La Vecia Mescola』

Vicolo Chiodo 4 Verona

tel 0458036608

ヴェネト州の郷土料理が食べられます。

プリモピアットが9~11ユーロ位、セコンドが18ユーロ位からあります。

こちらはヴェネトに行ったら是非お勧めの一皿。

 

フェガト・アッラ・ヴェネチアーナ

仔牛のレバーのヴェネチア風、ポレンタ添え。

中は半生のトロットロのレバーです。仔牛のレバーなので癖は強くありません。

新鮮なレバーを玉ねぎと一緒に調理した名物料理で、レバー好きにはたまりません。

 

ヴェネト定番のパスタ、ビゴリもロバ肉のラグーがあります。

 

ロバの肉のラグーのビゴリ

ヴェネトでは馬、ロバの肉を良く食べます。郷土料理店にはかなりの確率でメニューにあります。

肉屋さんにも普通に馬肉を売っています。

馬肉

牛肉のタリアータ

リコッタとクルミのラヴィオリ ゴルゴンゾーラのソース

クレーマカタラーナ

行ったときは満席でした。要予約。

美味しいヴェネト料理が楽しめます。

 

トルテリーニ、トルテッリ、トルテローニ

詰め物をしたパスタはエミリア・ロマーニャ州名物の伝統料理です。

トルテリーニが一番小さく、標準サイズがトルテッリ、大きなサイズがトルテローニ。

左がトルテッリ、右がトルテリーニ。

この写真のトルテッリにはカボチャのペーストが詰めてあります。

右のトルテリーニは挽肉が詰めてあり、100グラム3.6ユーロの表示。一人前500円ちょっと位でしょうか。

 

 

小さいトルテリーニはたいていどれも挽肉を詰めていて、

お肉からとったスープ、クリアなブロードに入れてパルミジャーノ・レッジャーノをたっぷりかけて食べます。

この小さいサイズを家庭でちまちま作るのは大変な作業なので、レストランで食べたり、買う人が多いようです。

こちらは大きなサイズ、トルテローニ。

ほうれん草とリコッタ、パルメザンチーズが詰めてあります。

トルテローニは中身がたっぷり詰まっていますので3、4個も食べれば結構十分な量です。

形は写真のものが定番ですが、ほかに四角に包むものもトルテッリと呼んでいました。

中身はリコッタとほうれん草が一番ポピュラーですが、他にもカルチョーフィを詰めたり、野菜だけのもの、挽肉とチーズ、生ハムとリコッタ等バラエティーに富んでいます。

エミリア・ロマーニャ州の街には市場や町の中に手打ちパスタ専門店があり、すでに詰め物をされたものが売っています。生パスタなので茹で時間はほんの1、2分程度。それを各家庭で好みのソースで合わせます。

トマトソースやバターとセージ、生クリームとチーズを合わせたソースや、茹でたてをそのままでパルメザンチーズをかけるだけ、等。

こんなパスタが手軽に買えるなんて羨ましいですね。

 

 

 

モデナのミシュラン一つ星レストラン

エミリア・ロマーニャ州、モデナはイタリアで最初に住んだ街で、とても思い入れがあります。

レストランに関しては、住んでいた当時と大分変り、新しいお店が沢山オープンしています。

以前働いていた三ツ星レストラン、オステリア・フランチェスカーナは予約はなかなか取れず不動の人気の地位を誇っていますが、

当時はミシュランの星のなかったものの、ここ数年続けて一つ星を取っているレストランがあります。

リストランテ レルバ デル レ

Ristorante  l’Erba del Re

via Castelmaraldo 45

ちょうどイタリアに行っていた時にオープンしたばかりだったリストランテ、2003年オープン。

シェフは独立する前にフランチェスカーナで働いていたこともあるそうで、話が弾みました。

 

星が付いていると、高級レストラン=緊張、というイメージがありますが、一人での食事もサービススタッフが色々気軽に話しかけてくれ、食事をとても楽しめました。

 

モデナの街の中心にあるので、観光客でもアクセスが良いのでお勧めのレストランです。

 

イタリア、ボローニャのお勧めレストラン その3

食の都と言われる、エミリア・ロマーニャ州、ボローニャで美味しいレストランは沢山あれど、

チーズや肉がふんだんに使われているこの地方の郷土料理を、昼、夜と2回、レストランで食べるには、日本人にとってはなかなかきついです。

以前に紹介したボローニャ郷土料理のトラットリアの記事はこちら。

ボローニャのお勧めレストランその1 ダ・ピエトロ

ボローニャのお勧めレストランその2 トラットリアダ・メ

 

郷土料理は食べたい、でもそんなに量は食べられないし、時間もそんなにかけたくないし、軽く食事をすませたい。

そんな時お勧めなのが、エミリア・ロマーニャ州の名物を軽く食事ができるお店。

『ボルゴ979』

『Borogo979』

Via Goito 12/a Bologna

マジョーレ広場から駅方向へインディペンデンツア通りを北に進み、東に少しはいったところです。広場から徒歩5から6分位。

 

 

タリエーレ・ローゼ ハムの盛り合わせ 真ん中にはチーズとハムのペースト 10ユーロ

 

トスカーナのシエナのチンタセネーゼの生ハムや、ボローニャのハムのモルタデッラ、サラミ、チーズと美味しい地ワインとともに、ちょっと変わったエミリア・ロマーニャ州の山の地方のパン類クレープ類のティジェッレ、チャッチ、ネッチ、ピアディーネが食べられます。

 

4種のティジェッレ 2.5ユーロ

イングリッシュマフィンのような形をしたティジェッレを、横にナイフを入れ、ハムを挟んで食べます。

 

チャッチ

ひよこ豆の粉で作ったクレープのようなもの、チャッチ。

 

ネッチ

栗の粉で作ったクレープ、ネッチ。

クレープの中身は茸のソテーやチーズ、サルシッチャ、ハム等数種類から選べます。

ヌテッラ等甘いソースを挟んだものもありました。

 

その他に本日のパスタやサラダやお肉のグリルなどもあります。

レストランと違って小さなキッチンで作っているので、ここのお店ではパンやハム、サラダなどをオーダーするのが良いでしょう。

英語メニューはありませんが、若い感じの良いお店の人が、お勧めを教えてくれます。

ワインは地元のワインをグラス、カラフェ、ボトルから選べます。

地葡萄ピニョレットの微発泡白ワインがお勧めです。ボトルで15ユーロ位。

火曜日定休。平日はランチとディナーの間に休みがありますが、土日は休憩なく11時半から23時まで通して営業しているので、

観光やショッピングでランチタイムを逃した、とかオペラの後、軽く食事をしたい、などという時にもぴったりです。