



10月、11月のメニューのSランチとディナーRigolettinoの肉料理は仔羊の炭火焼です。
骨付きのラムラック、じっくりゆっくり、休ませながら
時間をかけて火入れをしていきます。

付け合わせのキヌアにはマッシュルームや赤大根、
百合根などを合わせて、楽しい食感に。

写真の奥の黄色いピューレは銀杏のピューレ。
銀杏をそのまま焼いたのでは面白くないと、
ブイヨンで煮て、ほんの少しの生クリームを入れてピューレにしました。


この銀杏の皮を剥くのがひと作業。
コツコツやってます!

今回の10月、11月のコースの最初の一皿はエクレア。

ポルチーニのパウダーを練りこんだエクレアを焼き、
そこにポルチーニのソテー、南瓜のクリーム、小豆島発酵生ハムを挟んでいます。


小豆島の三好さんが作った発酵生ハムはお客さんがいらしゃってから切立をふんわり挟んでいます。
秋の味覚がぎゅっとつまった一口前菜です。
10月、11月のコースの前菜の一皿です。
帆立で作ったムースをほうれん草で包み、カダイフを巻いて焼き上げました。


上には人参のクリームとほんのりクミンの香りを纏った人参のマリネ。

バルサミコと1年熟成させた自家製ウスターソースを使ったソースとともに。
ふんわりしたムースの食感とサクッとしたカダイフ、甘みのある人参と帆立のコク、ソースの甘みと酸味、、、。
一皿で色々楽しめる料理です。是非お試し下さい。
10月、11月のメニューもご好評いただいています。
こちらは蕪とカラスミのリゾット。

ディナーコースの『リゴレッティーノ』『尾崎スペチァーレ』はプリモピアットを2皿お出ししています。
パスタ2種類の時もあれば、今回のようにパスタとリゾットの時も。
旬を迎える蕪。
白い部分(胚軸だそうです)と葉をソースにしてリゾットにしています。
10月以降に収穫される「秋蕪」は、冷涼な気候の中でじっくりと糖分を蓄えるため、実がギュッと締まり甘みが強く、加熱することでトロリとした食感になるのが特徴。

イタリア料理ではあまり見かけない蕪ですが、北イタリアのトレンティーノ・アルトアディジェ地方など山岳地帯で付け合わせとして使われます。
以前アルトアディジェのボルツァーノに旅行に行った時に肉料理の付け合わせに出てきたのを思い出しました。
確かスペック(牛肉で作った生ハムでこの地方の名物)と炒めてあったような、、。
今回のリゾットはあえて山の物ではなく、サルデーニャで有名なカラスミ、海の食材を合わせています。
合うの?
はい、もちろんです!
秋蕪のまろやかな白いソースと、ほんの少しの苦みを感じる蕪の葉の緑のソース、そしてカラスミの複雑な塩気と旨味と、アルデンテに仕上げたお米。
きりっと冷えた白ワインとどうぞ。