キビナゴのパスタ

店内営業を再開して、コースの内容も新しくなりました。

ランチ、ディナーのすべてのコースでご用意しているパスタは、キビナゴのパスタ。

 

子供頃から唐揚げや刺身、南蛮漬けやつくだ煮として食べていたキビナゴ。

4~5年前奄美大島に行ったのですが、そこでスノーケルリングをした時に、それは見事なキビナゴの大群に出会いました。

静寂の海の中、透明度25M以上キラキラと光るキビナゴが竜巻のようで。

 

キビナゴのソースにキビナゴのフリット。カラスミと菜の花を添えて。

しっかりイタリアンに仕上げています。

仕込み色々

約1か月間、店内営業を自粛し、テイクアウト商品の販売だけをしてきました。
明後日、2月8日(月)から時短営業で営業再開します。

今日は店内営業に向けて、パスタソースを仕込んだり、

焼き菓子を焼いたり。

ホームページのコース内容は以前のままですが、変更になります。
近日中にお知らせします。

ご予約お待ちしております。

カフェアルティ・エ・メスティエリ

イタリアの師匠、ジャンニ・ダマートシェフのレッジョ・エミリアにあるレストラン、『カフェアルティ・エ・メスティエリ』が閉店する、

そんな知らせがインスタ経由で入ってきました。

ジャンニシェフの元で修行していたのは、もう、17年前のこと。
モデナとボローニャの間の小さな街、レッジョーロにある『リゴレット』が1つ星で、当時は最も勢いがあるレストランの1つとして知られていた頃。

ちょうど、僕が働いている時に2つ星になって、毎日毎日本当に忙しかった。レストランでの仕事の合間にシェフがテレビ番組に出るのに同行したり、ミラノやローマのフェアに呼ばれたり。

それはもう、休む暇がほとんどない位。イタリア人って優雅にカフェでも飲みながら仕事しているイメージがあったのに、休憩、食事なしの何時間連続労働?どこまで働くんだ、と驚いたものです。

でも、2012年にエミリアロマーニャ州を襲った地震で、17世紀の貴族の館を改装していた『リゴレット』は修復できないほどにダメージを受け、閉店することになってしまいました。

それからシェフ一家はレッジョ・エミリアに移り、『カフェアルティ・エ・メスティエリ』を開いて8年。すっかりレッジョを代表するレストランに。

そこに今回の新型コロナ感染症拡大。

ロックダウン下のイタリアで、テイクアウトやデリバリーや朝食を始めたり、

カペレッティの発送、つい10日程前にも週末のメニューのお知らせがあったので、あまりにも急な知らせにショックで言葉が見つかりません。

 

リゴレッティーノを開店して12年目にして初めて1週間店を休みにしてジャンニシェフに会いに行った時の写真

やっと来たか!とシェフに言われ、

オープンしてから初めてこんなに長く店を休みにしたんです、ここに来るために、と伝えました。

明るい陽射しが入る、賑やかな店内の心地よいおしゃべりを聞きながら、スペシャリテのカボチャのトルテッリを食べました。

 

これは、翌年。スタッフの石井がレッジョエミリアに行き、ジャンニシェフのもとで修行しました

ジャンニシェフが閉店を知らせたインスタのメッセージに添えられていた詩。

『NON、話さない、のわらべ歌』

カフェアルティでの8年間については話さない、
パンデミアについては話さない、
困難について話さない、

デリバリーを試みたことについて話さない、

地震については話さない、
リゴレットについては話さない、

私達の気持ちについては話さない、
料理に対する私達の愛を話さない、

でも、皆に感謝を伝えます。私達を支えてくれたことを。
私達の料理は死ぬことはない、必ずどこか別の場所で、rinascera、再び生まれるでしょう。(rinascere、ルネッサンスの語源)

そしてインスタの投稿には今まで一緒に働いてきたスタッフへのメッセージ。(左下が石井です)

写真に写ってるスタッフも、写っていない今まで私達のために働いてきた元スタッフも、

それぞれの夢を実現できますように、

と。

 

 

新しい場所の、新しいレストランでジャンニシェフに会えることを楽しみにしています。

それまで私達も頑張ります。

 

 

2月8日からの営業について

緊急事態宣言の延長が決まりましたね。
2月7日までは店内営業をお休みしていましたが、8日から3月7日まで営業を時短で再開します。
ディナーは19時ラストオーダー、アルコール提供は19時まで、20時に閉店致します。

引き続き感染予防対策をしっかり行い営業していきます。
テイクアウト商品も引き続き販売していく予定なので、こちらもよろしくお願い致します。
状況を見ながら、また変更があるかもしれません。何かありましたらこちらでお知らせします。