前菜、尾崎牛の煮込み

宮崎の尾崎さんが大切に育てた尾崎牛。
じっくり煮込み、今回合わせたのは黒キャベツ等の野菜の煮込み。
トスカーナの郷土料理、リボリータをヒントに作りました。
『ボリータ』が煮込んだという意味で、『リ』は再びという意味で、
その名の通り、余った野菜や豆、固くなったパンまで一緒に煮込む家庭料理です。
翌日、翌々日、再び煮込むと更に美味しくなる、と言われている食べるスープ。
レシピは家庭によって様々、最後にオリーブオイルをくるっと一垂らし。
今回はポロ葱のソースも加えてリッチな味わいに。
寒い季節に美味しい1皿です。

カントゥッチ

トスカーナ、プラートの伝統菓子カントゥッチ。
イタリア全土ではビスコッティとも呼ばれる素朴な味わいの焼き菓子です。
ビスは2回、コッティは焼くという意味で、
その名前の通り2度焼くことによって水分を飛ばし日持ちするように作られるようになったのは19世紀のこととか。
今はイタリアでも1度焼きの柔らかいタイプや2度焼きの昔ながらのタイプ、
軽めのサックリタイプなど、お店によって様々。
アーモンドのものがポピュラーですが、ピスタチオ、無花果、チョコレート等種類も多岐にわたります。
今回は胡桃を使ったカントゥッチを焼いてます。
ヴィンサントやコーヒーに浸したて食べるのはイタリア風。
販売もしてますので、是非お試し下さい。

牡蠣とほうれん草と焼き葱

冬に美味しい牡蠣にほうれん草と焼き葱を合わせました。
イタリア料理でジェノベーゼと言えば、リグーリア発祥のバジリコ、パルミジャーノ・レッジャーノやペコリーノ等のチーズ、松の実、ニンニクを使った緑色のソースが有名ですが、
そのソースをほうれん草で作りました。
ほうれん草はバジリコほど個性は強くはないけれど、
色鮮やかで牡蠣の旨味を引き立てる。松の実とニンニク、パルミジャーノ・レッジャーノが、
さらっとしがちなほうれん草のソースにコクを与える。
葱は焼くことによって甘味を増して。
寒い季節に美味しいパスタです。