帆立のカダイフ包み焼き

10月、11月のコースの前菜の一皿です。

帆立で作ったムースをほうれん草で包み、カダイフを巻いて焼き上げました。

上には人参のクリームとほんのりクミンの香りを纏った人参のマリネ。

バルサミコと1年熟成させた自家製ウスターソースを使ったソースとともに。

ふんわりしたムースの食感とサクッとしたカダイフ、甘みのある人参と帆立のコク、ソースの甘みと酸味、、、。

一皿で色々楽しめる料理です。是非お試し下さい。

友人がアレンジしたお花をプレゼントしてくれました。

今月で20周年を迎えるリゴレッティーノですが、彼女とはお店をオープンするずっと前からの付き合い。

店を始める前、話題になっているレストランに偵察(!?)にも一緒に行ってもらったりしました。

私が新卒で入社した会社の部署に、オーストラリアのワーキングホリデーから帰国したばかりの彼女がアルバイトとして入ってきたのが知り合ったきっかけ。

海外に住むことに憧れを持っていた当時の私は(今は全く憧れはないです。イタリア生活経験後に日本の良さを再認識しました(^-^;)彼女の話を一緒にランチしながら羨ましく聞いていたものです。

先代シェフの夫と彼女は学生時代からの友人だったため、彼女を通して私は夫と知り合いました。

コスモス、バラ、コキア等、秋のアレンジで店内も秋色に。

いつも素敵な季節のお花を届けてくれます。

 

和栗のモンブラン

和栗で作ったモンブラン。
和紅茶とアーモンドのブランマンジェの上に
紅玉のジャム。
その上にレモンのシブーストに
和栗のクリーム。
和栗のパウダーとチョコレートのメレンゲとともに。
モンブラン、イタリア語ではモンテ・ビアンコ、白い雪山という意味ですが、
今回のイメージは秋の山。
黄色や茶、晩秋の山に陽光を浴びて舞う落ち葉、そんなイメージのドルチェです。

蕪のリゾット

10月、11月のメニューもご好評いただいています。

こちらは蕪とカラスミのリゾット。

ディナーコースの『リゴレッティーノ』『尾崎スペチァーレ』はプリモピアットを2皿お出ししています。

パスタ2種類の時もあれば、今回のようにパスタとリゾットの時も。

旬を迎える蕪。

白い部分(胚軸だそうです)と葉をソースにしてリゾットにしています。

10月以降に収穫される「秋蕪」は、冷涼な気候の中でじっくりと糖分を蓄えるため、実がギュッと締まり甘みが強く、加熱することでトロリとした食感になるのが特徴。

イタリア料理ではあまり見かけない蕪ですが、北イタリアのトレンティーノ・アルトアディジェ地方など山岳地帯で付け合わせとして使われます。

以前アルトアディジェのボルツァーノに旅行に行った時に肉料理の付け合わせに出てきたのを思い出しました。

確かスペック(牛肉で作った生ハムでこの地方の名物)と炒めてあったような、、。

今回のリゾットはあえて山の物ではなく、サルデーニャで有名なカラスミ、海の食材を合わせています。

合うの?

はい、もちろんです!

秋蕪のまろやかな白いソースと、ほんの少しの苦みを感じる蕪の葉の緑のソース、そしてカラスミの複雑な塩気と旨味と、アルデンテに仕上げたお米。

きりっと冷えた白ワインとどうぞ。