真鯛とズッキーニ、胡麻の冷製カペッリーニ。
ディナーでお出しししています。カペッリはイタリア語で髪の毛。細い髪のように細いパスタ、という意味でその名前がつきました。
真鯛とズッキーニ、少しのレモン果汁でさっぱりしながらも、胡麻でコクを出しています。
冷製パスタは毎年問い合わせがある程人気ですが、今の時期だけ、9月までの提供です。
茹で上がった冷製パスタを氷水でしめて作るこの冷製パスタ、日本では良く見かけますが、
イタリアでは一般的ではありません。
茹でたペンネ等を冷蔵庫で冷やしてサラダのように食べることはありますが、氷水でしめるとせっかく塩味をつけたパスタから塩分が抜けてしまう、とイタリア人は言うのです。
イタリアで初めてミシュラン3星を取ったグアルティエロ・マルケージシェフが日本のそばにヒントを得て冷製パスタを初めて作り、その後日本で進化したとも言われています。
1980年から90年後半代まで続いた日本のイタリアンブーム。
料理雑誌のみならず、女性誌にもマルケージ氏の写真とキャビアがのったカペッリーニを見かけたのを覚えています。
あの頃はパソコンもスマホもなかったので雑誌も良く売れてましたね~。
いつか行くイタリア、いつか開くイタリア料理店を夢見て雑誌の切り抜きをスクラップしていたものです。時代を感じる話ですね(汗)
イタリアの夏も暑いのでモデナにいた時、茹で上がった熱々のパスタにリコッタやドライトマト、ミントやハーブ、松の実を合わせた冷たいソースを合わせる生ぬるい(?)半冷製パスタを良く食べていました。
リゴレッティーノでもこの20年間2回だけ短い期間提供しました。
それはまた、いつかまた別の機会に!