ティジェッラ(ティジェッレ)焼きました

ティジェッラ(ティジェッレ・複数形)は丸い手の平サイズの、
小麦粉や全粒粉に、ラルドと水と塩を加え
専用の器具で焼いたエミリア・ロマーニャ州のパンです。

その専用器具を入手して半年。

やっと焼きました。

イングリッシュマフィンのような丸形のパンに、横に切り目をいれ、好きなものをはさんで食べます。

 

昔モデナに住んでいた時、チェントロにティジェッレ専門店があり小腹がすいた時に、よく買っては歩きながら食べたものです。
ハムやチーズやヌテッラなど、挟む具によって値段が変わります。

モデナのペーストと呼ばれるラルドとニンニク、パルミジャーノ・レッジャーノとローズマリーを合わせたものが一番人気。

熱々の焼き立てのティジェッラでラルドの脂がじゅわっと溶けて、それが生地に染み込み、これは太りそうだな、と思っていても、ついつい食べてしまいます。

このティジェッラ、もともとはモデナの山の方で食べるられていたそうです。
白いパンが食べられない貧しい時代に全粒粉で作った、とモデナの山の方の出身の友人に聞いたことがあります。

ティジェッラを焼く器具がたいてい4枚か7枚用なので、一度に沢山焼くことができないので、今はあまり家庭で作らなくなったと聞いたことがあります。パン屋ではほとんど見かけません。

大量生産用のものがスーパーで売っていますが、これは残念ながら味の方はいまいちです。

モデナの旧市街では、ニョッコフリットと同じくティジェッラも食べられるお店は見つけにくいのですが、タクシーで10ユーロほどかけて郊外に行けばニョッコフリットやティジェッラを出してくれるお店があります。

他の地方では食べられないエミリア・ロマーニャ州のパン、ティジェッラ。

とてもおいしく焼けたので、これから店で出していこうと思います。

モデナのペーストも作ったので、お楽しみに!