シェフ

オーナーシェフ・ソムリエ 今村裕一

熊本で生まれ、宮崎で育つ。
『食育』という両親の考えのもと、朝食には父親の作ったヨーグルトを、帰宅すると母親の手作りの洋菓子、地元の海の幸、山の幸と、 食卓は手作りの味に囲まれていた。
母親が焼くナッツの沢山入った人参ケーキが子供の頃からの大好物だった。
その後、この人参ケーキは形を変え、リゴレッティーノオープン時のデザートメニューに加わる。

高校卒業までは、野球と剣道に打ち込む日々。
慶應義塾大学進学のため上京。
和食店、洋食屋、東京都内のレストランでのアルバイトを通して調理に興味を持つ。
『食』の道に進む決心をし、大学4年で中退。

10数年間にわたり東京都内のレストランで修行。

2003年、イタリアへ。
南から北までイタリア料理を高級店からトラットリアまで食べ歩く。
一番料理が美味しく感じたのがエミリア・ロマーニャ州。
ここで3店のレストランで修行する。今や世界的に有名になったモデナの3星レストラン、オステリアフランチェスカーナ、
マンマの味が自慢の郷土料理のレストラン、
そして、師と仰ぐジャンニ・ダマート氏のレストラン『リゴレット』。

ある晩リゴレットでシェフとワインを飲んでいると、シェフ夫妻が、
帰国後オープンするレストランの店名は
『Il Rigoletto da Gigi』(ジジのリゴレットの意味)
がいいのではないかと言ってくれた。

裕一(ユウイチ)という発音がイタリア人には難しいらしく、
似た発音のイタリア人名ルイージの愛称、
ジジとイタリアでは呼ばれていたのだ。

尊敬する師の偉大なリストランテの名前『リゴレット』をそのままいただくのは恐れ多く、
小さなリゴレットの意味をもつ『リゴレッティーノ』を店名に、
2005年11月末に世田谷、経堂にイタリア料理店をオープン。